家事の時短に便利な食洗機ですが、全てのお皿が洗えるわけではありません。フライパンと同じ様に、NGな素材を入れると破損や劣化の原因になってしまいます。
そこで今回は、我が家で21/8から使っているパナソニックのプチ食洗機NP-TCR4をモデルとして、食洗機にOK/NGなお皿の紹介をしていきます。
素材毎に、使ってOK/NGな食洗機洗剤の種類についても紹介します
洗える素材が大きく限られるわけではないので、食洗機を使って楽したい!でも失敗はしたくない!という方におススメです。
お皿も気になりますが、洗える・洗えないフライパンについても、食洗機用洗剤の性質とフライパン素材について解説した記事に書いています。
お皿・フライパンについては食洗機に入れられる種類が分かったけど、水筒もよく使うから食洗機で洗ってしまいたいとお考えの方へ。
食洗機で洗える水筒・洗えない水筒とその手入れについて紹介した記事を用意しました。参考になれば幸いです。
プチ食洗機で洗えない食器一覧
NP-TCR4取扱説明書を確認すると、洗えない食器は以下の通り。

ヒビの入ったお皿など、入れたら良くない予感のするものは除いて、下の種類を詳しく紹介しますね。
・漆器
・木製の食器
・鉄
・アルミ製の食器
・金/銀メッキの食器
・金箔/上絵のある食器
・ガラス製の食器
・ハンドペイントされた食器
・飛ばされやすい軽いもの
・プラスチック製の食器
変形してしまったり、一部が剥がれたりして使えなくなってしまう場合もあるので要注意。
漆器
高温多湿や乾燥に弱いため、食洗機で洗うことは避けましょう。
食洗機に対応していないものを洗ってしまうと、熱・水圧が掛かって歪み・ひび割れの原因になります。
また、漆器には柿渋や酢などが含まれており、これらの成分が食洗機の洗剤に反応して、漆の表面が傷むことがあります。
最近では、食洗機OKな漆器も出てきています。高温の水を当てても漆器の成分が出にくいよう、企業側も様々な努力をされているみたいです。
木製の食器
高温の水で洗ってしまうと塗装が剥げ、歪みや反りが出てしまう場合があります。
表面の塗装も剥げてしまうので、元々持っていた艶や光沢が無くなってしまう可能性も。
一般的な製品は、手洗いがおススメです。
漆器と同じく、食洗機OKな食器も出てきています。食卓を華やかにしつつ便利さも手に入れたい方におススメ。
もし食洗機対応ではない木製食器を食洗機で洗ってしまった場合、オイルをたっぷり染み込ませれば、ある程度は復活できます。
鉄・アルミ製の食器
フライパンでも鉄・アルミ製はNGですが、食器でも同じです。
アルカリ性の洗剤を使って食洗機で洗うと表面が錆びてしまうので、手洗いが良いですね。
もしどうしても入れて洗いたい場合、中性の食洗機用洗剤を使いましょう。
フライパンでは、鉄製は中性でも洗えません。
アルミ製は中性でも辛うじて洗える場合がありますが、食洗機の説明書にはNGと書いてあることも多いのでご注意を。
食洗機で洗えるフライパンについてサイズと素材の点から解説した記事を掲載しましたので、参考になれば幸いです。
金/銀メッキの食器
メッキ部分が剥がれる恐れがあるため、食洗機で洗うことはおすすめできません。
食洗機は温水で洗うため、熱によって酸化・変色してしまう事も。

金箔/上絵のある食器
これらの食器は、急激な温度変化・衝撃には弱いです。
上絵の場合は釉薬で保護されていないため、勢いの強い食洗機の水が直接当たると剥がれてしまいます。
手で洗いましょう。。

ガラス製の食器
食洗機に入れて洗うと細かなキズがつく事があるので、おススメできません。
特に強化ガラスでできた容器は、洗っている最中に割れて破片が飛び散る事があるので絶対にNG。
ただ、中には食洗機対応のガラス製品もあるので、買った時に確認してみると良いですね。
切子など、見た目では食洗機に入れられなさそうなものでも、最近はOKになっている製品があります。
楽天市場など「食洗機 ガラス」で製品検索してみると、たくさん出てきますよ。
ハンドペイントされた食器
絵筆などでお皿にバラや模様を描いたお皿の事。
見た目はとても華やかなのですが、食洗機に入れる事はできません。
上絵と同じく、塗装が剥がれてしまう危険があります。

※メルカリにて「ハンドペイント プレート」で検索した結果を掲載
飛ばされやすい軽いもの
軽いものをそのまま食洗機で洗うと、水の勢いで飛ばされて上手く洗えなかったりします。
下が失敗例。飛ばされた結果、ひっくり返って上手く洗えていませんでした。。
プラスチック製の食器(低温ソフトモードで解決)
高温になると変形することがあるため、食洗機で洗うと形が崩れたり、溶けたりすることがあります。

ただ、パナソニックのプチ食洗機NP-TCR4の場合は低温ソフトコースがあるので、耐熱温度60℃以上の容器は洗ってOK。
低温ソフトコースの場合、洗浄時間は標準コースよりも長くなる傾向にあります。
菜箸は洗えるモデルが出てきています
最近は、食洗機で洗える菜箸もたくさん出ています。シリコンやナイロンなど、熱や水に強い素材でできているので、他の食器と一緒にそのまま入れてOK。
手洗いの手間が省けて、清潔に保てるのがうれしいポイントです。「食洗機対応」と書いてあるものを選ぶのがおすすめですよ。
食洗機対応マークのある食器はOK
IKEAや外国製の食器には、食洗機に入れてもOKであることを示すマークが印字されていることがあります。

このマークがある食器は食洗機で洗えるので、安心してお使いください。
ルクエのスチームケースは食洗機で洗えます

画像引用元:ルクエ スチームケースSS / 株式会社シービージャパン CB JAPAN CO.,LTD
ルクエからは、食材を入れて電子レンジで温めるだけで美味しくヘルシーな料理が楽しめる “スチームケース” という商品が売っています。
耐熱温度が高く公式HPにも食洗機OKと書いてあるので、食洗機対応マークが仮になくても、安心して食洗機で洗えます。

画像引用元:株式会社シービージャパン CB JAPAN CO.,LTD
食洗機で食器が割れてしまう時は

我が家では2021年からずっと使ってきてお皿が割れたことはありませんが、口コミなどを見ていると、お皿が割れてしまったケースもゼロではないようです。
そこで、NGのお皿は特にですが、OKのお皿でも食洗機の運転中に割れてしまう要因を紹介しますね。
・誤ったセット方法
・素材との相性
・カゴの劣化・ガタつき
・水圧の影響
・食器同士の間隔が狭すぎる
ひび割れのある食器がないかチェックしておくことも、事故防止に繋がります。
誤ったセット方法
食器がぐらついていたり、重なっていたりすると、洗浄中の水圧や振動で動いて衝突し、割れることがあります。特にグラスや薄手の器は注意が必要です。
素材との相性
薄手のガラス製品や陶器は、食洗機の高温・高圧に耐えられないことがあります。耐熱ガラスや「食洗機対応」と記載のあるものを使いましょう。
カゴの劣化・ガタつき
長年使用していると、カゴのコーティングが剥がれたり、金属部分が変形して安定感がなくなることも。その場合は買い替えも検討を。
水圧の影響
食洗機は上下左右から水が噴射されるので、セットが甘いと予想外の方向に食器が動いてしまい、ぶつかって破損することも。
食器同士の間隔が狭すぎる
食器をぎっしり詰めすぎると、洗浄中にカチャカチャと当たり、欠けたりヒビが入る原因になります。隙間を意識して並べましょう。
強化ガラスの食器を洗う時の注意点

強化ガラスの食器は基本的に食洗機で洗えますが、注意が必要です。普通のガラスよりも上部ですが、下の場合にはヒビが入ったり割れたりすることがあります。
・急激な温度変化(高温の直後に冷水がかかるなど)
・すき間なくぎゅうぎゅうに詰めてセットする
・他の食器とぶつかり合う
特に、見た目にはわからない小さな傷があると、食洗機の高温や水圧で破損しやすくなるので要注意です。
なので、安全に洗うコツは次の5つです。
他の食器とぶつからないように並べる
なるべく隙間をあけてセットしよう。振動や水流でカタカタ当たると、強化ガラスでもダメージになることがあります。
高温・高圧モードは避ける
「強力モード」や「高温すすぎ」機能は使わない方が安心。強化ガラスは熱には強いけど、急激な温度差には弱いためです。
洗浄後はすぐ取り出さない
食洗機内がまだ熱いときに冷たい空気に触れるとヒビが入ることがあるので、ドアを開けて自然に冷ますのがベスト!
小さな傷がある食器は手洗いに
強化ガラスでも、一度ヒビや欠けができるとそこから一気に割れることがあるので、気になる食器は手洗いがおススメです。
取扱説明書をチェックする
「食洗機OK」と明記されているか確認しましょう。特に海外製の強化ガラスは仕様が違うこともあります。
パナソニックのビルトイン食洗機は基本NG
食器の取扱説明書にはOKと書いてあっても、食洗機側でNGと書いてある場合は洗わない方が良いです。どちかにNG表示がある場合は手洗いにしましょう。
パナソニックのビルトイン食洗機には、強化ガラス製品はNGと表示があります。

※画像引用元:【ビルトイン食洗機】お鍋のフタが割れたのですが・・・。 – 食器洗い乾燥機 – Panasonic
食器が割れてしまった時の対処法

もし割れないよう注意していても食洗機内で食器が割れてしまった時は、安全第一で対処する必要があります。下の手順で片付けてみましょう。
・小さな破片も見逃さないこと
・焦らずゆっくり作業すること
・不安な場合はプロに依頼するのもアリ
①食洗機をすぐに停止する
運転中の場合は、すぐに電源を切りましょう。中でさらに破片が飛び散るのを防ぎます。
②ゴム手袋をして慎重に破片を取り除く
割れた食器の破片は非常に鋭利です。素手で触らず、ゴム手袋をつけて一つずつ慎重に拾います。
③小さな破片は掃除機で吸う
目に見えない小さな破片も危険なので、食洗機内部をハンディ掃除機などでやさしく吸い取りましょう。
※掃除機を使う時は内部を傷つけないように注意!
④食洗機内部をきれいに水拭きする
布を使って、細かいガラス片をしっかり拭き取ります。特に底面や排水口まわりは念入りに。
⑤念のためもう一度空運転する
破片が残っていると危ないので、食器を入れずに空運転して内部をすすぎます。
まとめ
パナソニックのプチ食洗機で洗えない容器について解説しました。洗えない容器は以下の通り。
・漆器…歪む・割れる
・木製の食器…歪む・割れる
・鉄・アルミ製の食器…サビる
・金/銀メッキの食器…メッキが剥がれる
・金箔/上絵のある食器…箔・メッキが剥がれる
・ガラス製の食器…細かなキズがつく。
・ハンドペイントされた食器…剥がれる
・飛ばされやすい軽いもの…ひっくり返ったりする
・プラスチック製の食器…変形する
ただ、それぞれの容器でも食洗機対応のものも販売されています。
食洗機OKな食器を増やして、日々の生活を楽にしちゃいましょう!