低温ソフトコースとは

低温ソフトコースとはその名の通り、通常の温水(90℃程度)よりも低い温度で洗うモード。パナソニックの食洗機に搭載されており、約55℃で洗浄します。
低温ソフトコースでは、耐熱温度60℃以上のものであれば洗えます。助かりますね。
例えば下の容器にもおすすめですね。
・耐熱温度が低い食器
・プラスチック製品(軽くて熱に弱いもの)
・木製や漆器などのデリケートな素材
・赤ちゃん用の食器やコップなど
このコースの最大の特徴は、「素材を傷めにくい」という点。
通常コースでは高温のお湯で強力に洗うため、熱に弱い素材が変形したり、塗装がはがれたりすることがありますが、低温ソフトコースではそれを避けながら丁寧に洗浄できます。
また、運転時間はやや長めになる分やさしく・しっかり汚れを落とすよう工夫されています。
油汚れは低温な分、落ちにくくなります。すすぎ回数を増やしたりしていますね。
低温ソフトコースがおススメの食器

先ほど挙げたように、耐熱温度の低いプラスチック製の食器が向いています。
・耐熱温度が低い食器
・プラスチック製品(軽くて熱に弱いもの)
・木製や漆器などのデリケートな素材
・赤ちゃん用の食器やコップなど
我が家でも、月に2~3回ほど耐熱温度が低いプラスチック容器を洗う時に使っています!
汚れの落ち具合
普通のコースでも洗える食器も一緒に入れて洗う事がほとんどですが、汚れ落ちが悪くて洗い直しになったことはありません。
ただ、洗う時間がスピーディコース(29分)の3倍(90分)かかります。乾燥を付けると2.5時間と、長めの映画1本分なので使用頻度は少なめです。
参考までに、我が家のプチ食洗機NP-TCR4と1周り大きいスリム食洗機NP-TSP1の洗浄コース・所要時間を下に載せますね。

ちなみに、プチ食洗機NP-TCR4は2023年12月に後継機となるNP-TCR5が出ました。基本的なスペックは同じです。
コストパフォーマンスはどれくらい?
汚れの落ち具合は通常コースと遜色なし。ただし時間がかかる。そうなると、当然気になるのがコストパフォーマンス。
という事で、我が家で活躍中のNP-TCR4をモデルに、1回の運転で消費する電気代・水道代を測定してみました。
通常コースの乾燥ありなし電気代比較結果も他記事に載せました!食洗機の維持費の参考になれば幸いです。
電気代
検証につかったのは、通常コース・スピーディコースの電気代検証記事でも使った電気代チェッカー。食洗機が運転している間の消費電力を測定しました。
結果は通常コース(乾燥あり)の2倍以上。
低温ソフトコース(乾燥なし)で検証しましたが、スピーディコース(乾燥なし)の4倍、通常コース(乾燥あり)の2倍の消費電力量となりました。

水道代
使用する水の量は測定できないため、説明書から計算しました。

・標準コースは約9L
・標準コースは洗い1回+すすぎ3回
・低温ソフトコースは洗い1回+すすぎ4回
標準コースは4回給水し9Lなので、低温ソフトコースは5回給水で9L×125%=11.25L使用となります。
水の使用量は増えますが月に2~3回程度の使用なので、合計でも7L程度しか増えません。月々の水道料金に響くことはありませんね。
低温ソフトコースのある食洗機モデル一覧
ここまでは、低温ソフトコースの機能やメリット・デメリットについて見てきました。パナソニックの食洗機では他にも搭載されているモデルはあるので、次からはそれらの食洗機を比較していきます。
パナソニック_NP-TCR5
我が家で使っているプチ食洗機NP-TCR4の後継機モデルです。基本的なスペックは同じなので、電気代・水道代は本記事と大きく変わらないでしょう。

パナソニック_NP-TSP1
今まではシンクが狭くて設置を諦めていたご家庭にも置けるよう、省スペースを極めて作られたスリム型食洗機です。
プチ食洗機NP-TCR4より1周り大きくはなるものの、洗える点数が24点と、NP-TCR4に対し133%の容量拡大を実現。
もう少し早く発売されていたら、こちらを購入していたかもしれません。。。
パナソニック_NP-TZ500
5人分(40点)の食器が洗える大型の食洗機で、洗剤自動投入機能も付いています。パナソニックでは最上位クラスにあたるモデルですね。
まとめ
パナソニックの食洗機に搭載されている「低温ソフトコース」は、約55℃の低温で洗浄するモードで、耐熱温度が低いプラスチック製品や木製・漆器、赤ちゃん用食器など、熱に弱い素材を傷めずに洗えるのが特徴です。
通常コースでは洗えない食器も安心して洗浄でき、汚れ落ちも良好。ただし、運転時間は通常より長く、乾燥を含めると約2.5時間かかるため、あまり頻繁な使用には向かないですね。また、油汚れにはやや弱いため、食器の種類や汚れ具合に応じて使い分けることが推奨されています。
このコースは、特に小さなお子さんがいる家庭や、デリケートな食器を多く使用する家庭にとって、便利な機能といえるでしょう。